聖なる華

優華はまだ中学2年生だった。

腰まで伸びるロングヘア。折り目正しく清潔感のあるセーラー服。そして、膝丈まである規定どおりのプリーツスカート、白いソックス。

黒目がちな目。流麗な眉。そして小さな顔。

彼女は誰もが憧れるような、美少女だった。

そのような美少女をして、普通世間は放っておかない。美少女の処女の蕾というのは、すぐに散らされるものだ。

あるいは、芸能界にスカウトされ、芸能界での泡沫の中で。あるいは、年上の男性の甘い誘いに導かれ。あるいは、同世代の若い雄の荒々しく激しい欲望の中で。

しかし、優華の蕾はまだ散ってはいなかった。

そして今日、優華は処女の蕾を散らす。それは優華自身の望みであり、俺の望みであった。優華の誕生日である今日この日、優華は処女を散らされることを自ら望んでいた。

ゆるむ蕾

その日の夕方、俺はベンツを運転して彼女を家まで迎えに行った。

彼女には事前にベルベットの赤いドレスを贈ってある。その出来は上々で、彼女の初めての夜にふさわしい一品だった。

彼女を助手席に乗せ、車は国内有数のシティホテルへと向かった。

高級なスーツを着た俺と、大人の色気を感じさせるドレスを着た優華のカップル。背の高い彼女は、化粧をすると、もう一人前のレディにみえる。

そして、俺たちはホテル最上階のレストランで舌鼓を打ち、ワインを楽しんだ。彼女の聖なる夜を美しく彩るには、この程度のことは当然だった。夜空に浮かぶ無数の街の灯も、高級なワインも、ウェイターの恭しさも、すべては美しい彼女のためだった。

そして、二人はスイートルームに入る。彼女の夜は、ここから始まる。

蕾が散る時

夜空が見えるスイートの真ん中で、俺たちは今日初めてのキスを交わす。

そのまま彼女はバスルームへと去る。交互に、今から始まる儀式のための用意を整える。

互いに全裸になり、口付けを交わし、俺は処女の身体をすみずみまで愛して、固い蕾を緩ませる。処女の入り口は全身を愛すれば、朝露を受けてほころぶのだから。

そして、無垢な処女の手に赤黒い物を握らせ、蕾を散らす物の形を記憶させる。

そして、優華の蕾は綻びた。滑らかな黒髪と雪のような肌が白いシーツに広がり、世にも美しい光景を作った。全ての準備が整えば、あとは蕾を散らすのみ。

「アクウッ!!」

処女の蕾は、男の硬い物で散らされ、あとには赤い血と痛み、そして運がよければ女の喜びが残る。

優華は幸いにして、かすかな喜びを感じられたようだった。

俺が処女の胎内に男のあかしを残すとき、彼女はかすかに口元から喘ぎ声を漏らしていた・・・。

散らされた蕾

そうして再び身を清め、衣服をまとって、彼女を家へと送り届ける。

彼女は普通の中学生だ。泊まりでどこかに出かけるのは、まだ早い歳だった。

このようにして、俺は優華の処女を散らした。優華は、女になったのだ。

蕾を掴んだ死

翌日。警察が訪れ、俺の身柄を拘束した。

淫行などではない。業務上横領という、およそ優華とは縁のない世界の罪だった。

優華の処女を最高の形で自分が散らす。そのために、俺は全てを投げ打ったのだ。優華には、それだけの価値があった。

そして、運命の偶然が働くなら、優華の胎内には俺と優華の間に生まれた命が宿っていることだろう。それをどうするのか、それは優華に委ねることになるだろう。いずれにせよ、優華の蕾は俺が摘んだという事実は永久に消えない。優華の記憶に残存し続ける。

それで充分であった。

2006/1/26 佳情。

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