悪夢のようなバレンタインでの出来事があってから2週間ほどがたつ。
なぜわたしはあんなことを・・・と後悔しても遅い。
あの日の夜、悪夢を見た(前作・あぶないわたし参照)。あああ・・・それについてはこの場では何もいうまい。
悪夢を見た翌日は、最悪の気分で登校した。幸いなことに、小林雄太にも星野愛美にも会わずにすんだ。
しかし・・・事情を知っている親友の悦子に言われてしまったのだ。
「・・・綾香ぁ。女子を見る目が危ない目になってるよ? 彼氏もいるんだから、目覚めるのも程ほどにね」
星野愛美を抱いたせいで、わたしは百合に目覚めたというのか? いや、それ以前に・・・わたしはヤヴァイ目つきで悦子をみてたんだろうか?? たしかに悦子は星野愛美なんかよりずっと柔らかそうな体つき・・・うわわわわ、ヤバイ、目覚めてるぅ。
こういうときは、男に抱かれるに限る。
何度も彼氏に迫り、思いっきり抱いてもらった。
しかし。最近のわたしの性体験ときたら、星野愛美を責めたり夢の中で・・・だったり。『責め』ばかりやっていたせいか、おもわず彼氏の身体に自分の身体を擦り付けながらオチンチンをしごいたりして責めまくってしまい、彼氏が入ってくる前に2度も出させてしまった。
若い中学生のクセに、彼氏はそれで自信喪失。というか、どこか恐怖の目でわたしを見始めた。
・・・そして欲求不満、星野愛美プレゼンツの黒バイブでオナるという悪循環。
それが2週間ほど続き、ようやくわたしは普通の生活に戻ってきた・・・。平和とは、かくも美しいものだったとは。
悦子が話しかけてくる回数も増えた。ようやく、妖しい目つきがとれたということだろう・・・うん。
しかし平和とは破られるためにある。
平和が戻ってから数日したある日の朝。わたしはいつもどおり登校した。
そうすると、またいつぞやのように星野愛美がわたしの机に座ってニコニコしているではないか。
頭の中は一気にアラート状態になった。警戒警報だ。レッドライトだ。エマージェンシーだ。
とにかく逃げなければ。またどんな目に遭わされるか、わかったもんじゃない。
ようやく背の低い可愛い後輩を見ても『食べたい』とか思わなくなったところなのに、今度妙な目に遭わされたら脱出できなくなってしまう・・・。
しかしヤツは獣並みの嗅覚だ。
及び腰になって逃げようとしているわたしをあっという間に見つけて追いかけてきた。
「綾香お姉様〜ン」
「来るなああぁぁぁ!」
わたしは他人の迷惑顧みず、廊下を走って逃げ惑った。
教室から逃げるときに、親友悦子の無関心そうな声援を受けながら。
「綾香ぁ。・・・ちゃんとノーマルのまま、生きて戻ってきてね」
・・・いえ、そう言わず助けてください。
それとも、『食べたい』っていう目でみたことを恨んでマスか? そうですか。
そしてわたしは逃げ惑った挙句、屋上に追い詰められた。
「綾香お姉様ぁ〜、何も取って食ったりしませんからぁ〜」
黙れ! 信用できるか。
「お願い、聞いて欲しいだけなんですよ〜」
「うるさーい! わたしをこれ以上振り回すんじゃなーい!」
「今度は違うんですよー」
「違わないっ!」
頼みを聞くまでもない。星野愛美と小林雄太の頼みに、普通じゃない頼みなんかありえないっ!
過去3度の経験から、それはもう確定した事実だった。
「見せてくれるだけでいいんですよー」
「何をー!」
「綾香お姉様と、彼氏さんのエッチをですよー。きっと、お姉様、何度も何度も天国に行って、もう凄いエッチをされてるんですよねー! ぜひぜひ、みてみたいんですってば!」
「見せられるか、バカモノッ!!」
そしてわたしは脱兎のごとく屋上を逃げ出し、教室に舞い戻った。
ちょうどチャイムが鳴って、朝のホームルームが始まる。・・・朝は逃げ切れたか。
隣に座っている悦子が無関心といった声で呟く。
「ノーマルのまま、生きてかえってこれたわね」
・・・悦子の薄情者。
とにかく、ヤツから身を隠さないことにはどうにもならない。
わたしは2時間目の休みに悦子とともに教室の端にしゃがみこんで、事情を話した。
「・・・で、何? 今回は、綾香と彼氏のプレイを見学させてあげればいいのね?」
「ホント、ふざけてるわよね。わたし人前で彼氏とするのなんか、絶対お断りだからっ!」
悦子はそれを聞いても、何の反応も示さない。淡々と、しかし鋭く彼女は聞き返してきた。
「・・・それは、綾香が他人の参考になるほどHで感じてないからなの?」
・・・たしかにわたしは彼氏とのHであまり感じないが、こういうときに言われるとシャクだ。
「ふざけないでよ悦子。わたしは人に見られて喜んだりしません」
・・・多分、だけど。だんだん最近自分の性癖に自信がもてなくなる出来事が多くなってきた・・・それもこれも、小林&星野のバカップルのせいだ。
わたしが難しく考えている傍で、悦子は何も考えていないように淡々と喋る。
「綾香のその答弁については疑問があるわ。・・・でも、そういうのを置いといても、別にその子に見せてあげてもいいと思う」
「また悦子、他人事だと思って」
「そうじゃないわ、まあ聞いて。綾香と彼氏との貧しいセックスを見れば、あのおチビちゃんも綾香を『セックスの師匠』だとか『お姉様』だとか言わなくなるんじゃないかってこと」
「そ、それは・・・ありえるかも・・・って、ダメダメ! あのバカたちとわたしが知り合いなのは、彼氏にはずっと黙ってるんだから」
「・・・そう、だから貧しいエッチしか経験できないのね」
「ちょ、ちょっとどういう意味よぉ」
そして悦子はシュタ、と立ち上がった。
「じゃ、わたし行くから」
「で、ど、どこへ」
「4組の竹田君のところ」
「・・・そっか。付き合いだしたんだよね」
「カレ、わたしをすっごく満足させてくれるの。綾香も考えたら?」
・・・悦子ぉ、あなたホントにわたしのこと真剣に考えてくれてるのぉ?
しかしこのままではまたズルズルと連中のペースに乗せられるばかりだ。
早めに手を打たねば、取り返しのつかないことになる。
ひとまずわたしは、彼氏の下へ行くことにした。
わたしの彼氏は、同学年の違うクラスにいる。
あんまり冴えないヤツだけど、結構マジメでわたし一筋ってところが憎めない。結局、わたしは彼が好きなんだろう。
・・・だが、『結構マジメでわたし一筋』とはつまるところ、彼氏が星野愛美や小林雄太とは対極に位置する人間だということを意味する。
彼にだけは、あのバカたちとわたしが交流を持っていることを知られるわけには行かない。
ええ、行かないのよっ!
・・・と、言ってる傍から、なにやら彼氏のクラスの教室に入ろうとしているチビ男子+ツインテールの姿が・・・おおん、あれはっ!
「止まれッ! そこなクソガキャ!」
「あ、ししょー!」「お姉様っ」
だからわたしを師匠とかお姉様とか呼ぶな。
わたしは小林雄太と星野愛美を拉致ると、屋上にかっさらっていった。
何人かの知り合いには見られたようだが、構うもんか。彼氏に知られるよりは数段マシだっ。
「いい、アンタたちがわたしの彼氏に近づくなら、こっちも容赦しないわよ」
「ええ〜、ボク、ししょーと彼氏さんのHがみてみたいだけなんですよ」
「それがダメっていってんのがわからんのか!」
こんこんと説教をするわたしの言葉は、どうやら彼らには未知の言語として伝わっているらしい。
「なんでえ? ししょーの彼氏なんでしょ? きっと凄いオチンチンなんだよね? おっきくてムケてて、カリ高でししょーをヒーヒー言わせるんだよね」
・・・このヤロ。黙って聞いてれば勝手なことを。
「関係ないでしょうが! 第一ね、彼氏は恥ずかしがり屋なの! アンタたちみたいな恥じらいフリーな人間じゃないのよ」
「・・・まあ、お姉様。わたくしたちにも、恥じらいくらいはありましてよ。たとえば、スカトロジーなんかにはまだ恥じらいを覚えて」
「あたりまえじゃっ、というか、一般人はアンタらよりよっぽど恥らうのっ!」
「うーん・・・じゃあ、ししょーの彼氏さんのオチンチンを見せてくれるだけでも」
「却下っっ!」
・・・第一、小林雄太のものと比べても、彼氏のオチンチンはふた周りは小さいとおもう。小林雄太は仮性包茎だったけど、かなり大きいし。でも、うちの彼氏のは・・・ううう。ちっちゃくて細い。
とてもヒトサマに披露できるオチンチンではない。
「ししょー、どーしてもダメなんですか?」
「お姉様、わたくしからもお願いですわ」
「ダメったらダメったらダメっ!!」
息を切らして怒鳴り続けるわたしに、さすがに二人も根負けしてきたようだが、しつこい。
「じゃあ・・・ボクたち、ぜったいにししょーの彼氏さんに顔をみせません。覗くだけでいいんです! 声もあげません! ・・・これでどうですか」
「わたくしも近くで見たいのは山々ですけど、奥義というのはやはり盗むものですわね。ぜひ、覗かせていただくだけで結構ですから」
「はあ? 覗きですって?」
この期に及んでなんと言うことを。
「何で覗くのよ」
「だって、覗きならししょーの彼氏はわからないし、ボクらもししょーの普段のプレイを楽しめるじゃないですか」
「そうですわ、名案のように思えますけど・・・」
「・・・・・・」
名案、と言われて考えた。
たしかに、こっそりとこの二人が覗くだけなら彼氏にばれない。
そして、この二人に覗かせることで、一応この二人は満足するだろう。
うまく行けば、わたしたちの『貧しいセックス』をみて、二人がわたしに付きまとうのを止めてくれるかもしれない。
そうなれば、一石何鳥か。
・・・多少の迷いはあったが、連中もしつこい。
ここらが、潮時ね・・・。
「いいでしょう。特別に覗かせてあげるわ」
「よろしいんですのっ!?」「やったあ!」
「ただし! わたしの彼氏に絶対にばれないようにしてもらうわよ。バレたらアンタら、二度とわたしに近づかないでもらうわ。わたしの彼氏、すっごく恥ずかしがり屋だからね」
「わかりましたわ」「わかったよ」
こうして、放課後わたしは特別教室に彼氏を呼び出し、二人が覗く中こっそりエッチをすることになった。
「綾香、なんでまたこんなところで・・・」
などとむずかっているのは彼氏。やはり、普通の人間だ。
「恥ずかしいけど・・・急にしたくなっちゃったの。いや?」
わたしが媚びると、彼氏の表情はゆるゆるになっていく。かわいいわ。
「学校でエッチするのには、興味がないわけじゃないけど」
そう言って、彼氏とわたしは特別教室の中に入った。
バカ二人は教室の前のほう、教卓の辺りにいる。身を潜めてこっそりと、わたしたちのことを見ているはずだった。
幸い、二人は音も立てずに潜んでくれている。
このままエッチをすれば、それで二人との縁も切れる。そういうわけだった。
そう思うとなんだか解放感が湧いて、思わずチュ、と彼氏に自分から口づけてしまう。
「あ、綾香?」
「したい気分なの」
「そ、そうなんだ・・・」
彼は早くも鼻息を荒くして、わたしを特別教室の大きな机の上に寝かせ、覆いかぶさってきた。
そして、セーラー服の裾から手を入れて、胸を揉んでくる。
・・・相変わらず、下手くそね・・・。
とはいえ、教卓の向こうから見ている二人にはどう見えているのやら。
コイツが下手くそな揉み方してるなんて、見てるだけではまずわからないだろう。
「もっと先の方、こするみたいに」
「え、あ、ああ・・・こうなのか?」
「う・・・ああ、あ、そうよ・・・」
なんだ、やればできるじゃない・・・。
初めから指示を出せばよかったんだ・・・じゃなくって!
下手に見せかけないといけないのに、わたしがマジに感じちゃってどうすんのよ!
「もう、・・・さっさと直接触ってよね。こんなんじゃ全然感じないわ」
わざとそう言い放って、わたしは自分でセーラー服とブラを外した。
ぷるん、とおっぱいが揺れる。
彼氏の脈が2、3割増しになったのがわかる。うふ、結構魅力的なのかしら、わたしの胸って。
そのまま彼氏は、チュウチュウ、とおっぱいの先を吸った。
・・・相変わらず強い。なんというか、もう少し力の加減ができないのかしら?
「もっと舐めるみたいに。全体を、ゆっくり舐めて。そんな吸われるだけじゃ、ちっとも感じやしない。それにおっぱい以外も触ってよ」
「ご、ごめん綾香・・・」
これまでの不満をぶつけていくわたしに、彼氏は案外反感も持たずにしたがっていく。
しかも、少しずつ愛撫は改善されていく。
恥ずかしがらずに注文をつければよかったんだ・・・。
「あ・・・そこ・・・」
「ここが、いい?」
「もっとそこ・・・」
彼は乳首の先付近を少し強くもんだ。
「あ・・・ふ・・・」
わたしは思わず声をあげた。
「綾香・・・いいんだ」
くにくにと乳首の先を、今度は割と的確に責めてくる彼氏。
「やああ・・・だめ」
・・・わたしは、いつもより意地悪で、興奮気味の彼氏に戸惑いながらも、感じ始めていた。
学校でしているので、セーラー服にブラを胸の上に押し上げられたままだった。
そして、彼氏はわたしのパンツをずらして左足に引っ掛けたまま、スカートの中にもぐりこんだ。
足にパンツが引っかかると、なんとも卑猥な眺め。
しかも、その様子を、あのバカたちが覗いてるのよね・・・?
・・・やだ、本気で濡れてきちゃう。
「綾香、凄いね。トロトロだよ」
「やあ、そんなこといわないで」
「いつも以上だよ。興奮してる?」
そういう彼氏は上ずった声だ。・・・喜んでるんだ・・・。
「ば、バカあ・・・」
思わず彼氏の頭を押さえつけようとするけど、彼氏は全然止まらない。
こういうときに限ってすばやくクンニをはじめて、しかも止めてくれない。
「あう、あう・・・う、う、アア、アアン!」
「綾香、声が漏れるとばれちゃうよ」
「そ、そんな、アアアアン!」
もう、バカたちにはばれてるんだけどね。・・・これ以上観客を増やすわけにも行かない。
さっさと、終わらなきゃ。
「もう・・・キテ! キテ! はいってきて、めちゃくちゃにしてえ!!」
「お、綾香からおねだり? こんな場所で? 最近積極的だけど・・・そっちの方が嬉しいかも」
彼氏も興奮してるのは間違いない。それどころか、わたしが感じまくってるのが嬉しくてしょうがないらしい。
コンドームをつけると、一気にわたしのアソコにオチンチンをあてがってくる。
それは、いつもよりかなり固かった気がした。
「いくよ、綾香」
そう言って、彼氏はわたしの中に入ってきた。
「アアアアアアアアアアアア!」
「ちょ、声が大きい!」
彼氏はそう言うと、手で無理矢理わたしの口をふさいだ。
わたしも慌てて、手を口に当てて声を我慢した。
「う・・・締まるよお、綾香」
「ム・・・ウ・・ア・・あ、・・・う、う・・・」
「感じてるの?」
「ム、ム、」
「敏感だね」
「ムムー、ウ・・・ウウ、」
わたしは口に手を当てたまま、首を縦に振ったり横に振ったり忙しかった。
特別教室の大きな机に横たえられたまま、彼氏が覆いかぶさって、グングンと突いてくる。
わたしは人が来ることが心配で、窓に今にも人影が映るかもという不安を感じていた。
そのうえ、あの教卓の隅には、あの小林雄太と星野愛美が・・・。
でも、ああ、なんで・・・そう思えば思うほど、キューン、って感じて・・・。
ふと、蕩けきった目で教卓の方を向いた瞬間、わたしは眼を剥いた。
なんと、あろうことか星野愛美の頭が教卓を飛び越えてこっちから見えているのだ。しかも、妖しげな上下運動を繰り返している。
・・・おねがい、隠れてよ。
そう思った瞬間、星野愛美はニコ、とこちらを見て笑った。
わたしはその瞬間、彼氏に抱きつき、叫んだ。
「もうダメ! きて、きて、ねえ、ねえ、ああああああ、きちゃう、きちゃ、何、何か、あああああああああ!」
初めは演技だったが、星野愛美がますます嬉しそうに笑うのを視界のはしに納めた瞬間、わたしの快感のギアは切り替わって、ギュイーン、と本当に絶頂を感じ始めた。
彼氏の骨を折りそうなほど強く抱きしめ、腰を振りまくる。
彼氏は呻きながら、声をあげた。
「あああああああ、あやかーーー!!! うああああーーーーー!!!」
「ギャアアアアああああああああああ!!!!!」
・・・・・・・次の瞬間、わたしたちはぐったりと机の上に倒れこんでいた。
その後、ティッシュで始末をし(コンドームは当然持ち帰りだ。この学校ではコンドームが捨てられては教師に見つかるというバカがいるらしいので、危険だった)ちゃんと服を着て、彼氏に肩を抱かれながら外に出た。
後は彼氏の家で押し倒され、今度はベッドの上で2度もイカされた。異常な場所でした興奮、覗かれていた余韻が、残っていたのだろう。
そして、自分の家にようやく帰宅したとき。
メールが届いた。
<お姉様、とってもスゴかったですわ! わたくしも、いっしょにイキましたのよ! 気づいてらした? わたしたちがあそこでするときだって、あんな大声は上げたことがありませんわ・・・さすが、ゆーた君のお師匠様ですわね。 PS これからもご指導のほど、ぜひぜひよろしくお願いします>
・・・今日は気持ちよく寝られると思ったのだが、どうも悩みの種は減らないらしい。
まあ、今日くらいは、小林雄太と星野愛美に感謝してもいいか。
初めて、彼氏とのエッチでイケたんだし。
あ、でも、こんな変なエッチでないとイカない身体になってたんだったらどうしよう・・・それが、最近心配です。
えっと・・・・きっと、大丈夫ですよね、ね?
第一作、トイレはこちらから読めます。
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