宮内夫妻は離婚の危機に瀕していた。
夫である達也の浮気が、妻である節子にばれてしまったのだ。Yシャツについたキスマークが原因で、携帯電話などを調べられ、全てが露見した。なんともお粗末な話だった。
そして現在、夫婦の愛の巣であったはずのマンションでは、達也の愛人である金本鮎美を交え、鮎美、節子、達也の修羅場が展開されているのだった。
「いいこと? アンタみたいな若い泥棒猫さえいなければ、うちはメチャメチャにならずに済んだの。こんなオトコはどうでもいいけど、払うもの払っていってもらおうじゃないの」
「・・・オバサン、自分の魅力がないことを棚にあげてそんなこといわないでくれる? だって達也さん言ってたわよ? セツコは年増なだけじゃなくて、ベッドでもつまらない女だって」
・・・かたや、貞淑で地味にみえる節子。そのくせ、おとなしそうな彼女は悪鬼羅刹のように顔を真っ赤にして怒り狂っている。
・・・かたや、若く派手だが美貌の鮎美。こちらは、あくまでクールに構えている。男に愛されているのは自分だという自信が全身にみなぎっている。
・・・その間で何も言わず渋面を作っている夫。
もはや離婚は決定的。夫婦に子どもがいないことが致命的で、夫婦はもう別れることに何の異存もないようだった。
しかし問題は離婚の処理にあった。
本妻である節子が求めているのは、鮎美と達也への慰謝料請求だった。
これに対し、鮎美と達也(主に鮎美)は猛反発を唱え続けていた。
妻の節子は、また鮎美に吼えた。
「とにかく! アンタと達也、どっちでもいいわ。2000万よ。1億なんていわないから、2000万よこしなさい。そうでないと、離婚になんか応じてやらないわ」
「・・・醜いわね、節子さん? 自分に魅力がないことを棚に上げて、慰謝料まで欲しがっちゃって。金の亡者?」
「黙りなさいよこのアバズレがっ! 勝手に二人で浮気してたくせに、慰謝料くらい当然じゃないの! ふざけないでちょうだい」
「わたし別にふざけてませんー。その目じりのしわとかー、ダサイ服とかー、そういうのをみてると、ああ、やっぱり達也さんは節子さんに愛想尽かして当然かなーなんて思ってるだけですー」
「・・・言わせておけば〜・・・名誉毀損と侮辱も付け加えてやるわ!」
「ふーん、目じりにしわがあるとか、ダサイ服着てるとかは認めちゃうんだ。やっぱオバサンよね、自覚してるんだ」「黙りなさい黙りなさい黙りなさい! この化粧がブ厚いコムスメがっ!!」
「・・・化粧してるのはホントだけどー、ブ厚いって程でもないしー。化粧の仕方忘れてるようなオバサンには言われたくないって感じ」
「言ってなさいよ! どうせね、達也だってアンタの化粧に騙されてるだけなんだから。そのうちアンタたちも結婚するんでしょうけど、すぐ離婚するのよ、わかってんのよ」
「ぎゃあぎゃあ言わないでよ、オ・バ・サン」
頭にそれほど血が上ってもいない鮎美は、この吼える本妻にいいかげん飽きてきたようだ。
ふわあああ、と大あくびをこいた。
そして、眼をごしごし擦りながら、こんなことをいう。
「そうだオバサン。賭け、しない? オバサンが勝ったら言うとおり慰謝料払うわ。ううん、そっちの言い値の慰謝料2000万の倍、4000万出すわよ」
「・・・・な、何よ、賭けって・・・」
4000万、と聞いて少し興味をひかれた節子だが、そんな甘言に乗るものか、という空気がありありと伺える。
「今日から毎日2ヶ月間、達也さんにわたしとオバサン、好きな方を抱いてもらうの。そして今日から2ヵ月後に妊娠検査をする。わたしが妊娠してたら、わたしの勝ち。オバサンは慰謝料なしで離婚に応じて。
わたしが妊娠してなかったら、それか、わたしが妊娠しててもオバサンが妊娠したら・・・オバサンの勝ち。4000万、払うわ。
どう、やってみない?」
「・・・そんなの・・・認めないわ!」
そんな奇妙な話に乗れるわけがない、と息巻く節子。
それをみて、鮎美は挑発するように言った。
「あらあ? オバサンに魅力がないから?」
「そ、そうじゃないわ・・・あなたが今妊娠してないなんて・・・どうやってわかるの!」
「なんなら、妊娠検査薬を使ってもいいわよ。オバサンの買ってきたクスリで、オバサンの目の前で検査してあげる」
「・・・そ、そこまで言うなら・・・・やってやろうじゃないの!」
・・・節子は本当に妊娠検査薬を買ってきた。
「さ、みてて」
鮎美は節子の目の前で尿をコップにとり、検査薬を使った。
反応は、陰性だった。
「ほ、本当のようね・・・」
「そりゃそうでしょ。避妊してたんだから」
フン、と鼻を鳴らして鮎美は言った。
「じゃ、条件、飲むわよね」
「ま、まって・・・あなたの台詞じゃないけど、わたしたちの関係は冷えているのよ! そんなの、わたしの不利じゃないの」
「・・・もう敗北宣言かしら? 関係が冷えてる、じゃなくてオバサンに魅力がないの間違いじゃないの」
「事実を、言ったまでよ・・・あなたより若くないのも否定はしないわ」
ギリギリと歯軋りが聞こえそうな言い方だったが、節子もそれは認めざるをえなかった。
それをみて鮎美も少し考える。
「そうね、そういうんなら・・・じゃあこうしましょう。
2ヶ月のうち、3分の1を無条件でオバサンにあげる。オバサンが達也さんに電話をしたら、達也さんは家に帰ってこないといけない。これでどう?」
「さ、3分の1、20日ね・・・・・・いいわ」
もう少し延ばしてくれ、といいたかった節子だが、これ以上延ばすのは女のプライドが傷ついた。
自分の女の魅力で達也を悩殺できないと考えるのはシャクだったし、相手に情けをかけてもらうのもこれが限度だった。
それに、相手の排卵日さえ分かればいい、そんな風にも思ったのだ。
節子が納得したのを見て、鮎美も満足そうに微笑んだ。
「じゃあ、そういう条件で。・・・念書を、書いてもらいましょうか」
節子と鮎美、そして達也は念書を3通書き、それぞれにサインして一通ずつ持っておいた。
その日の修羅場はそこで幕を閉じた。
こうして、奇妙なゲームが始まった。
「今日一日くらいはサービスよ」
鮎美は余裕シャクシャクといった表情で達也を家に残してきた。
後に残ったのは、破綻した宮内夫婦。
ふたりきりになると、節子はいきなり夫をソファに押し倒した。
「何するんだ!?」
「・・・あんなコムスメに、負けていられないわ。あなたの精液、一滴だってあの女に残してあげないからっ」
そういうと、節子は達也のズボンを脱がし、パンツも脱がせた。
そして、少し躊躇したが、いきなり達也にまたがり、挿入する。
「ぐっっ・・・!!」
自分自身濡れてもいないのにそんなことをすれば、激痛が走るだけだ。
達也だって気持ちよくはない。
だが、節子はコムスメ・・・鮎美への執念だけでそこから腰を振った。
ようやく愛液が分泌され始めるが、それでもなお足りない。
あまりに乱暴であったため出血もしているのだが、あまり滑りはよくなっていないようだ。
だが・・・節子のそうした苦しい状況とは反対に、達也にとってはこれはこれで面白い話だった。
結婚して2年。初めて見る妻の狂乱する姿は、達也も興奮させた。
下からズコズコと突き上げて、快感をむさぼってしまう。
「ああっ、あなた、あなた、あああああん」
夫が自ら自分を求め始めたことで、節子は精神的に優越感を感じた。
ほら、コムスメ。わたしだって、オトコくらい喜ばせられるのよ。
つまらないオンナ? アンタみたいな若いのに化粧が濃い妖怪に、何がわかるのよ。
そんな鮎美への激しい侮蔑の色が、大人しい節子の瞳に宿っていた。
その後、達也は結局節子に精を3度も注ぎ、疲労困憊して眠りについた。じつのところ、新婚旅行のときでさえもこれほど節子を求めたことはなかった。
達也と違って浮気などしていない節子は、ひさびさに夫に求められ、身体の疼きを沈められ、さらに若いコムスメに負けてはいないという確信を持って満足な眠りに落ちていた。
一方の達也のほうも、貞淑で地味な面白みのなかった妻が、ここまで豹変したことに驚き、気持ちが少なからずぐらついたのだった。
そして翌日。
鮎美は普段どおりのファッションで、達也の前に現れた。
とくに気負うでもなく、平然と過ごしている。
賭けをしたことを忘れたのかと思うほど、その態度は自然だ。
達也はさすがに心配になった。
「鮎美。ゲームのこと、忘れてるのかい? 賭けに負けたら、4000万なんてとうてい君や僕に払える額じゃないのはわかってると思うけど・・・」
「大丈夫だって、きっと当たるわよ。普通に中だししてれば、絶対大丈夫だから」
「でもねえ・・・うーん」
「別にいいんじゃない? 納得づくで別れてもらえるのよ?
それとも、・・・奥さんのカラダが恋しくなったの?」
鮎美は、最高にコケティッシュな笑みをみせた。
こうなってしまっては、達也に勝ち目はない。
達也は、妖艶に微笑む年下の女にのしかかっていく。
鮎美はもちろん、逆らわない。
「アン、アン、アン、アン」
鈴を鳴らすような声をあげて、鮎美は達也の腕の中で悶えた。
昨日の今日からわかる。
妻の歳を経た肌と、この若くみずみずしい肌では、比べようがない。
かたや、水を弾くこのみずみずしい肌。
かたや、汗を浮かべてもじっとりと吸い込まれていってしまうような年老いた肌。
そして、張りがある白桃のような乳房はどうだ!
達也は揺れ動く乳房を乱暴に掴むと、さらに腰を振った。
「アアーん、いい、いい、いいわ!」
鮎美は、達也の下に入ったまま達也に合わせて腰を振った。
・・・マグロに近い妻では、絶対にこんな動きはない。
やっぱり、この肌からは離れられそうにない。
「あああっ、全部出るッ・・・!」
達也は何の遠慮もなく、鮎美の中に発射した。
鮎美は、脚と腕を達也の体に絡みつかせ、全てを受け止めていった・・・。
そして同じ時刻。
節子は、帰ってこない夫に対して嫉妬の炎を燃やしながら、ひとりバイブで股間を慰めていた・・・。
鮎美は、決して達也を無理に誘ったりはしなかった。
だが、達也の方が鮎美なしではいられない。連日達也は鮎美のマンションを訪れ、鮎美を組み敷いては中出しを続けていた。
「ああああ・・・・っ!!」
喉から声をかすれさせながら、遥かな高みへ昇っていく鮎美は、崇高なまでの美しさだと達也は思っていた。
結局、ゲーム開始の初日以来、達也は節子を省みてはいなかったのである。
そんなある日。
達也がいつものように鮎美の部屋へ行こうとしていると、メールが入った。
『今日からなんと5日連続で、奥さんが達也さんをお求めだそうです。約束ですし、男らしく真っ直ぐ家に帰ってあげてね! 鮎美』
・・・なんだ、つまらない。あの妻の家に帰るのか・・・。
約束は約束だし、ヘタをすると約束違反を理由にして離婚に応じないかもしれない。
不承不承という感じで、達也は滅多に帰らなくなった自分の家に帰っていった。
節子はこの日から何日間か、危険日に入っていた。
勝負するなら、今しかない。なにしろ、自分が妊娠すれば勝負は勝ちなのだ。
・・・節子としては、子供ができればさすがに離婚はしないつもりだった。同時に、あの女からは4000万円をむしりとれる。あの女からは、離婚の有無に関わらず4000万を払うとの念書をとっていた。
こんなことは公序良俗違反であり、法的には執行できない。
だが、・・・少なくとも、いくらかはボれるだろうし、達也も子供ができたらわたしから離れられないだろうと踏んだのだ。
貞淑で地味な女は、いま、自分の人生をかけて生々しい計算をする女に成り果てていた。
節子はこの日のため、あらゆる美容法やらダイエットやらをやって、体を磨き、最後に人生であまり身につけた覚えのない紫の下着をつけ、ミニスカートを履いて夫を迎えた。
「おかえりなさい、あなた」
わざとらしく、玄関で三つ指をつく節子。
白いうなじが、達也の方に覗く。
・・・鮎美にはない攻め方に、ゴクリとする達也。
よくみると、白いブラウスから紫の下着が覗いている。
・・・やる気なんだな。
達也は嫌でもそれがわかった。
鮎美の料理も決してまずくはないが、さすがに節子には負ける。
ひさびさに節子の料理に舌鼓を打った達也は、節子の誘いで一緒に風呂に入っていた。
風呂場では、節子が達也にしなだれかかってきた。
・・・昨日まであれほど鮎美を攻め立てておきながら、今日はもう本妻に欲情する達也。
興奮した達也は、いきなり浴室で妻を貫いた。
「ギャウウ!!」
夫からこれほど乱暴に責められた覚えのない妻は、挿入後も遠慮のない夫の責めを受け入れ、それどころか貪欲にむさぼっている。
「ひいいいいい、あああ、あああ、あああ」
涎をたらし、ひいひいと善がるその姿は、節子がののしっている鮎美の姿と何ら変わらない。
達也は妻の乱れように満足し、さらに激しく腰を振った。
「うひい、うひい、あああ、うううう・・・・イクッ!」
妻は、体を震わせ、浴室中に響く声をあげて絶頂をむかえた。
達也は、その衝撃に耐え切れず、久々に妻の子宮に精液をかけたのだった。
それから4日間、節子はあの手この手で達也を誘惑した。
2日目には、節子が達也を玄関で押し倒し、そのまま騎乗位で挿入して射精を受け入れた。
3日目には、バイブを入れたままオナニーしているところに達也を帰宅させ、達也を興奮させることに成功した。節操のない達也は、そのままバイブを抜き去ってチンポを突っ込み、節子をすすり泣かせながら3度も射精した。節子は、
「ゆるしてええええ、だめ、だめ、アアああああああああああああ!!!」
と絶叫しながらも、自分の子宮に熱いものが注がれている感覚に強い満足を覚えた。
4日目は土曜日であり、裸のまま一日中ウロウロしていたが、それほどの効果は得られなかった。これは、節子には誤算だった。
5日目は達也をデートに誘い、・・・自分は、ノーパンノーブラの状態でデートをした。達也もこれには参ってしまい、郊外の総合スーパーの駐車場で我慢できなくなって、節子とカーセックスをしてしまった。
とはいえ、5日も鮎美にあわずに妻とやっていては、食傷を起こすというもの。
約束が切れた翌日以降は、再び鮎美の部屋に行った。
意外にも鮎美は、何も達也に求めてこなかった。
さすがに今求められるとキツイ達也だったが、不思議に思って聞いてみる。
「今日、しないの?」
「疲れてないの? したら大変よ。今日、仕事大丈夫だった?」
「いやあ・・・ホント死ぬかと思ったけど」
「じゃあいいじゃない。休ませてあげるわよ」
ご丁寧なことに・・・鮎美は、別室で眠ることさえした。
不審のようなものもあったが、正直ありがたさが身にしみた。
その翌日、鮎美の部屋に帰ってくると、鮎美は裸だった。
「おかえりなさい」
そういって、自分で秘所を左右に指で開く。
滴り落ちそうなほど、そこは濡れそぼっている。
・・・妻も同じ事をしたことがあるが、同じことをしてもここまで違うものか。
縦長の臍、張り出す乳房、くびれた腰。
そして、長い指・・・。
慌ててズボンとパンツを脱ぐと、達也は鮎美に突っ込んだ。
「あああ、いいい!!」
鮎美は玄関マットの上に押し倒され、何度も何度も強い突きを膣に受けた。
若い鮎美の膣は、よく締まる。
快感を覚える鮎美は、そのたびに達也自身を締め付け、快感を与え、精液をねだる。
「う・・・一度目だから、すぐイキそう・・・」
「言い訳なんかしなくていいわ。・・・好きなだけ、中で、思いっきり。ね」
そういって、鮎美は背中に腕を回してくるのだ。
もう、これは耐えられない。
「がっ!! う・・・ああ・・・・あ・・・」
何か頭に物でもぶつけたような声を上げ、達也は鮎美の上に沈みこんだ。
鮎美は、しっかりとそれを受け止め、達也の耳を甘噛みする。
「あ・・・ああ・・・・・・・」
節子ではとてもできそうもない繊細な後戯に、達也は体を震わせる。
・・・この女なしで、この先やっていけるだろうか・・・?
この瞬間、達也は節子のことなど完全に忘れ去り、鮎美との未来を思い描いていた。
そして、決着の日がやってきた。
鮎美と節子は再びまみえ、お互いに同時に妊娠検査薬を使用した。
同じメーカーの製品を、薬局で相手が見ている前で購入し、お互いが見る中で使用するという念の入れようだった。
結果は・・・鮎美が陽性。節子が陰性。
わたしの勝ちね。
そう目で微笑って、鮎美は念書を突きつけた。
呆然とする節子が崩れ落ちる中、達也と鮎美は離婚届と婚姻届を持ってその場を去った。
後には、すすり泣きの声をあげる節子だけが残った。
そして、1年と経たないある日。
宮内鮎美は、一人の女の赤ちゃんを産んだ。
その目は鮎美ソックリで、達也を喜ばせた。
初めは浮気、遊び相手でしかなかった鮎美だったが、家庭に入ると意外に扱いやすく、しかも夜は娼婦のように達也を翻弄する。
達也のような男にとって、鮎美は最高の女だった。
そして、節子とはどうしても子どもが産まれなかったが、こうして鮎美との間には・・・。
・・・だが、達也は大きな勘違いをしている。
この赤ん坊が、達也と鮎美の子供ではなく、鮎美と、鮎美の兄との間の子供であるということを、達也は知る由もない。
初めから、節子と達也の間の不妊は、達也に原因があったのだ。達也の精子が少ないことが原因であることを、元看護師だった鮎美は知っていた。だからこそ鮎美は、節子が妊娠することはないだろうと踏んでいたのだ。節子は、別の男との子供を妊娠するほど図太い神経がないだろうと見抜いていたのだ。
一方の鮎美は、医師である兄と共謀して、計画的に妊娠をしていた。鮎美には初めから、達也の子を産む気などなかったのだ。
鮎美は、よい妻を演じた。毎日兄と逢瀬をし、こっそりと抱かれている鮎美にはストレスもなく、演技と割り切ればそれは意外なほど簡単だった。
いま、鮎美は第二子を産むことを兄と計画している。
・・・好きなだけ子供を産んだら、達也とは縁を切るつもりだ。達也は、家庭を顧みないで仕事ばかりしていても平気な人間だから、理由にはことかかない。そういう人間だからこそ、真昼に鮎美は兄とベッドでセックスができるのだが。
「お兄ちゃん・・・愛してる・・・あんな男なんかより、ずっとずっと愛してるわ! ああああ、そうよ、あの男、昨日も中で出してきたのよ・・・全部洗ったけど、お兄ちゃんの綺麗な精液で洗ってもらわないと気分が悪いわ」
「よし、全部洗ってやるぞ! あああ、やっぱりお前は最高だ! なんでこんなにいいんだ・・・ああ、ああ、ああああ、あああああああ!!!」
「お兄ちゃんっっ!、 イクウッ!!!」
・・・今日もまた、宮内家のベッドは、昼間から不自然に揺れ動いている。
その様子を、1歳に満たない赤ん坊はつぶらな瞳で眺めていた・・・。
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