「きょうじゅ〜、やめてくださーい! わたしの身体をいくら使ってくれてもいいですから、これ以上バカなことはやめてください〜」
「何を言うか。女護島に上陸するまでは止められるか」
「だからって、小船で行くことないじゃないですかっ! だいたい、女の人が抱きたいならわざわざ女護島に行かなくてもわたしが」
「えーい、うるさいわい! ワシはお前じゃない別のオンナが抱きたいんじゃ!」
・・・この二人、海の上で遭難、いやいや大冒険をしている。
片方は大学教授で、もう片方はその女の助手だ。
この助手は、教授に惚れてしまってついてきているのだが、アホ教授についていってとうとう遭難同然の目に遭ってしまっている。
一方の教授は、この助手に惚れられなければ一生童貞だったであろうというタイプの人間だ。わりと可愛い助手を捕まえたこと自体が奇蹟に等しいだろう。
ちなみに、このふたりの向かう『女護島』とは何か。
井原西鶴の『好色一代男』によるなら、女ばかりが住むという、男にとっての理想郷のような場所らしい。女色の限りを尽くした人間が最後に向かうのがこの女護島だという。いってみれば、異次元のようなもの。この世の女に飽きた人間が行くような場所だ。
しかし・・・女護島はそもそもそんなにいい場所ではない。
この島がそんなエロエロパラダイスになったのは江戸時代になってからのこと。
西鶴が女護島とよんだ場所は、実は平安時代には女の形をした鬼が住む「羅刹国」と呼ばれていた場所である。もちろん人間なぞ入ったが最後、簡単に生きて帰れる場所ではない。食われて死ぬのがオチである。
早い話が、女護島なんて、鬼が島みたいなものなのである。
「教授だってご存知でしょ、かりに女護島があってもそこに住んでるのは女の鬼なんですよっ! だったら、目の前のこの人間の女の身体で我慢してください!」
とまあ、さすがは大学教授の助手。教養も露わに言い聞かせるのだが。
「えい、うるさい! 出られなくなったときのまじないだって心得ておるワイ!」
「・・・そんなの当てになりませんよう。第一、教授みたいな罰当たりに観音様が助けに来てくれるとは・・・」
「バカモノ。困ったときの神頼みというではないか」
「・・・観音様は仏様ですよ、どっちかというと。・・・早く戻りましょうよ、遭難しないうちにっ!」
どういうことかといえば、鬼のいる島に行っても観音様に救いを求めれば助けてくれるという話を(いちおう文学部の)教授はどこかで耳にしていたのである。
しかしまあ、はじめから観音をあてにしていたのでは観音も呆れて助けにはこないだろう・・・。
じっさい助手の言うとおりなのだが、アホ教授は意に介しない。
「ガタガタいうな。お前も女護島でレズらせてやるぞ! さあ、レッツゴー、エロエロパラダイスじゃ!」
「いやああああああ、いきたくないですぅぅ!」
漫画的には、助手の叫びがドップラー効果よろしくあたりに響きながら消えていくところだ。
が、そこは小さな小さな小船。いつまでもその叫びは、近くの海に漂っていたのであった・・・。
だが、教授の執念か、仏の悪戯か、何の因果か。このときこの小船は確実に女護島へ向かっていたのである!
「・・・ムム、あれは女護島ではないかっ!?」
「ああ〜、そうみたいですねえ」
そしてそれから数時間後、ご都合主義的に二人は女護島を発見した。
なぜ女護島と分かったか。「Welcome to 女護アイランド」というでかい看板が島に出ていたからである。
「さすが女護島。近頃は観光施設のようになっておったんじゃな」
「・・・誰かがシャレで無人島に看板立てたんじゃないンすか?」
「何を言うか。ワシの第六感は告げておるぞ。こここそ、目指す最後の理想郷、女護島じゃとっ!」
「教授の勘はあてになりませんよう。いつもトンチンカンな論文を書いては学会で馬鹿にされて」
助手はボソボソと弱気なことを口にしたが、教授は全く意に介さない。
「だまれっ、上陸じゃ!」
「・・・まあ、誰かは住んでるみたいですし、救援を呼ぶくらいはできるでしょ」
「何が救援じゃ、ここからエロエロがはじまるのじゃ」
「・・・とにかく行きましょうよ」
かくして、二人を乗せた小船は係留され、二人は『女護島らしき島』に到着した。
上陸するや否や、超絶美人のトラ縞水着お姉さんが現れた。
「ようこそ、女護島へ。あなたがたは108人、109人目の本島上陸者でございますわ」
超絶美人のお姉さんは、虎縞の水着に○ムちゃんもビックリの角を生やしている。
ていうか・・・パクリ?
とにかくも。
鬼だ・・・一応は。
教授は狂喜した。助手はビックリだ。
「おおっ、やはりここは女護島じゃ」
「・・・ホントにあったんだ」
「フフフ、信念を持つものだけが、この島での悦楽に身を寄せられるのですわ。あ、お帰りになるときは成田への定期便がございます」
「成田ってあたりが妙にリアルね」
助手は呟いた。
「近頃は若い鬼がアキバ辺りに研修に行っていますの。やはりこの島も近代化を図らねばなりませんから」
「そのわりに・・・ラ○ちゃん」
助手はまた呟いた。
鬼は、意にも介さず喋り続ける。
「ちなみに、この島の住人は鬼でございますが、人間でいう女性の姿をとっております。やってくる人間の男性からは精を頂いております。ところで・・・そちらの女性はなにゆえこの島に?」
「え、あのその、成行き上」
助手が焦って応えるが、鬼はさも残念そうに、気の毒そうに首を振る。
「・・・残念ですが、女性の方は何の役にも立たないので、きっと食べられておしまいになりますわね」
女護島の鬼はサラッと怖い。助手は戦慄した。
「ええええ、そ、それはちょっと・・・」
「ご心配なく。下半身で食べるという意味ですわ。心配しなくとも、そういう趣味のものも大勢おりますので」
ニコニコしながら鬼は言ったが、助手としては複雑だった。
「・・・・・・」
「では、ごゆっくり」
「おお、説明ありがとう。でじゃ、早速一発やらせてくれんか」
教授は身も蓋もない。
「まあ、わたしを気に入ってくださいましたの? ではさっそく」
鬼の方は鬼のほうで、まんざらでもないようだが。
「ちょ、ちょっとわたしの前で!」
「あら、あなたもご一緒にどうですか?」
「そうじゃ。ワシも構わんぞ」
こんな場所(クレイジーな人間(?)が二人もいる場所)で常識を求めるのもどうかしていると思うが、助手は常識論を口にした。
しかし、浮世離れした教授も鬼も、まったく意に介していない。
助手に対し、3Pのお誘いをかけた。
「・・・おふたりがよくても、わたしが構うんですよ」
「久しぶりの人間の女性・・・ふふ、興奮しますわ」
「そーじゃろそーじゃろ。ま、ちょっとツルペタじゃが、この童顔が何ともいえんでな・・・グヘヘヘヘ」
「え・・・あ、ちょっと? 鬼さん? 教授?」
助手は身の危険を感じたが、ここは女護島。
気がつけばひん剥かれ、鬼と助手はそこらへんの樹に手をつかされてお尻を突き出したまま、交互に教授に貫かれていた。
ぎっちょんぎっちょんと教授の剛物で貫かれ、助手は泣き喚いている。
「ひいいいいい〜、きょうじゅ、きょうじゅ、あああああああああ!」
「ほれほれ、もっとほしいか」
「ほしいれふ〜、もっとください〜」
「ダメじゃな、エロさが足りん」
そう言うと、教授はパッとチンポを助手から抜き、ムチムチの鬼の股間に差し入れる。
「ああ〜ん、これぇ、欲しかったのぉ。固くて素敵・・・ああん」
くね、くね、くね、とお尻を振りながら、鬼はあられもないことを口走る。
さすがは鬼。
「ふふ、鬼殿は正直じゃな」
「鬼は欲望に正直ですわん」
「ワシもじゃな」
「わたしたち・・・似たもの同士でしょうか?」
「そうかもしれんのお」
そんなことを言いながらも、剛直はビタン、ビタンと鬼の子宮を叩きまくっている。
子宮から伝わる激しい振動に、鬼はぶるぶると身体を震わせ、はああ、と桃色吐息を漏らす。
「しあわせぇ」
「ワシもじゃ〜」
バカップルになりさがった鬼と教授。
と、そこで助手が喚く。
「きょうじゅっ! わたしも、わたしも欲しいです〜」
「何が欲しいのか言うてみい」
「ひいいっ! 教授の! 教授の固くてぶっといオチンチンが欲しいです!」
「ふはははは、なかなかお前も好きモノじゃな。さすがはワシの女じゃ」
「なんでもいいです・・・早く、早く、」
「そう焦るな。この肉穴、なかなかじゃぞ」
「いやあ・・・耐えられませんー」
助手はそんなことを言いながら、自分の指を股間に抜き差しして、必死に自分を慰めている。
「あらあら〜、あなたもエッチな子なのね、『助手』さん?」
鬼はバックで突きまくる教授を受け入れながら、助手の耳元で囁く。
「じゃあ・・・いれてあ・げ・る」
そう言うと、鬼はスッと立ち、股間からニョキニョキと肉棒を生やした。
「え、・・・いやあ、何それえ」
美女の股間に生えた雄々しい肉の柱に、助手も怯える。
・・・喜んでいるのは、例によって鬼と教授だ。
「おお! さすが人外の生物! やりおるのお」
「ふふ、順応性が高い人、好きよ」
そんなわけのわからないやりとりをしながら、鬼は助手の股間に新しい肉棒を入れる。
「いやあ・・・いやあ・・・だめえ、だめえ」
「すぐに、よくなるわ・・・」
「だめえ、だめなの! ・・・ひぎいいいいあああああああ!」
嫌がっていた助手も、いざ肉棒が入れば我慢の限界を超えた。
嫌がっていたのが嘘のように、自分から腰を振っているのだ。
それには、鬼もビックリした。
「うう・・・凄いわあなた・・・締まる・・・」
鬼は後ろから教授の肉棒で責められ、前から助手の穴で締め付けられて追い詰められた。
さしものの鬼も、1分と持たない。
「ひぎゃああ・・・・に、人間って、凄いのねー!!!!」
そう叫びつつ、鬼は全身を震わせ、前の棒から精液を噴射し、後ろの穴を締め付ける。
「ひぎ! ウウウウウウウウウアあああああああああああああ!!!!」
「わ、ワシも出るぞ、うおおおおおお!!!」
それにつられて、前後の二人も絶頂を迎える。
後には、すぐ背後の波の音だけが鳴っていた・・・。
こうして、教授と助手の女護島上陸生活が始まった。
この後にひかえているのは何なのか・・・。
馬鹿馬鹿しいので、誰も興味は持たないだろうw
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