夏と言えばフワフワケモノ耳


萌雀掲載作品。

(注:本作品は、いわゆる『耳』シリーズとは何の関係もありません。登場人物は、何かの偶然で現れた同姓同名の別人でありましょう、きっとw

ていうか、『耳』の読者の皆様は、主人公2人のイメージが壊れないようにお願いしますです。m(__)m)



神足こうたり文子といえば、長く尖ったエルフ耳。


でも・・・。


「夏と言えば、フワフワの、ケモノ耳が流行りなんだよっ、そう思わない? 文子さん」

「・・・言いたいことは、それだけかしら?」

「フワフワケモノ耳、いいよぉ、ただのエルフ耳より触り心地いいし、萌えるし。

ほら、このクスリを呑めばすぐにケモノ耳になれるってさ」

「で、このクスリをどうしろと?」

「呑んで」


1分後・・・


「おおー、萌える萌えるっ」

「・・・い、いいい、言いたいことは、それだけ?」

「うん」


文子の頭の上には、白くてふさふさのケモノ耳が生えていた。


「わたしをこんな耳にして、随分嬉しそうねえ?」

「うーん、エルフ耳もいいけど、こっちの方が」


文子は俯き、プルプルと握った拳を震わせた。

そして・・・、


「わたしで遊ぶんじゃないっ!! もう、ぜ、絶交よっ!!!」


ばちーん、と頬を張られ、博也は文子の部屋から蹴りだされた。




「この耳、いつになったら直るのかしら・・・いつもの耳より恥ずかしすぎるわよお・・・」

文子は鏡の前で途方にくれた顔をした。

2007/8/21 佳情。(萌雀で初出) 2007/9/22 掲載
2008/1/27 最初の「神足」>「神足こうたり」、水平線を挿入。

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